日本人ハーフのバイリンガルの割合はどのくらい?母国語しか話せない理由は?

日本人と外国人のハーフだとバイリンガルだと思われがちですが、実際は日本語しか話せなかったりしますよね。

親が両方の言語で話しかければ自然とバイリンガルになりそうなのに、母国語しか話せない理由は親の努力が足りないからじゃない?

と思っている方もいるようです。

ここ数年でハーフの芸能人を日本のテレビや雑誌でよく見かけるようになりましたが、バイリンガルの人ばかりではなく、日本語しか話せない人の割合が意外と多いですよね。

最近では、「ハーフなのに日本語しか話せない」と言われていたウエンツ瑛士がイギリス留学から帰国し、英語が話せるようになったのか?と話題になっていました。

実際のところ、日本人ハーフのバイリンガルはどのくらいの割合いるのでしょうか?母国語しか話せない理由も検証してみたいと思います。

 

日本人ハーフのバイリンガルの割合はどのくらい?

実は、日本人ハーフがバイリンガルであるかどうかは把握が難しいのが現状です。

そもそも、日本国籍と外国籍の親の元に生まれたミックスの子供、いわゆる「ハーフ」がどのくらいいるのか正確に統計が取れません。

日本の人口統計によると、父親か母親のどちらかが外国籍というハーフちゃんは、2017年に生まれた子供の1.9%でした。

1.9%って分かりにくいですよね。

日本で生まれる新生児の50人に1人がハーフちゃんってことですね。

親が日本国籍を取得している場合や日本国外に住む日本人ハーフも含めればこの数字はさらに多くなりますが、そこまでは統計上把握できているデータはありません。

母数の正確な数字が不明なので、日本人ハーフのバイリンガルの割合はどのくらいなのか数値を出すことができませんでした。

ハッキリ言えるのは、ハーフの人で母国語の1言語しか話せない人は一定数存在するのは事実です!

 

ハーフ全員バイリンガルじゃないの?

ハーフ=バイリンガルではありません。

ハーフに生まれたからと言って勝手にバイリンガルに育つわけではないのです。

両親がそれぞれの母国語を家庭で話していたとしても、実際に住んでいる国や交流のある友人などそのほかの環境に大きく左右されてしまいます。

ハーフでも母国語の1言語しか話せない人は結構多いんです。

 

日本人ハーフのバイリンガルで母国語しか話せない理由は?

日本人ハーフのバイリンガルなのに母国語しか話せないのには、大きく分けて2つ理由があります。

  • 必要性がない
  • 環境がない

日本人ハーフのバイリンガルなのに母国語しか話せない1つ目の理由は、母国語以外の言語を習得する必要がないこと。

例えば、両親のどちらか一方がバイリンガルで家族内の会話が母国語のみで成立する場合です。

海外在住の国際結婚カップルで、父親は日本語が全く話せないが母親が現地の言語に堪能、という場合は家庭内の言語はどうしても現地の言語に偏ってしまいますよね。

 

日本人ハーフのバイリンガルなのに母国語しか話せない2つ目の理由は、母国語以外の言語を習得できる環境にないこと。

例えば、両親のどちらか(特に外国人の親の方)と何らかの理由で離別してしまいひとり親家庭で育った場合。

もう一方の言語で会話してくれる人がいない環境であれば、自然と家庭内では母国語のみでの会話となりますね。

 

それ以外にも、各家庭の教育方針で両言語が中途半端になってしまう「セミリンガル」を避けるために敢えてバイリンガル教育をしない家庭もあるでしょう。

 

ハーフでも日本語しか話せないのは有名な話

日本人と外国人のハーフでも日本語しか話せない人は結構いますよね。

芸能人でいうと、先に挙げたウエンツ瑛士、土屋アンナ、ダレノガレ明美、ジャニーズではSnow Manのラウール、芸人でいうとマテンロウのアントニーなど。

見た目が日本人離れしていればしているほど、日本語しか話せないの!?と話題になることも多いですね。

両親が国際結婚だとしても、日本生まれ日本育ちの場合はどうしても周りの環境がすべて日本語になりますから、日本語に偏ってしまうのは当然とも言えます。

 

日本人ハーフでも日本語が話せない場合も割とある

日本人ハーフでも、生まれてから海外在住の場合はなかなか日本語の習得が難しいケースがたくさんあります。

特に日本語は読み書きが難しいですから、なかなか家庭の中だけでは習得に限度があり、放課後や土曜日など時間を割いて日本人学校に行ったりしますよね。

そのため子供自身が現地の友人と遊べないのを嫌がったり、ほかの習い事と比べて優先順位を下げたりすることも影響するようです。

現地の日本語学校に通ったり頻繁に遊べる日本人の友人等がいない限り、家庭の外で日本語を使う機会はほとんどないですもんね。

成長するにつれ家庭の外での時間が長くなり日本語の割合が減っていってしまうと、年相応の日本語を習得するのは難しいと推測できます。

あるフランスで二人の子供を育てる日本人ママさんも、自身の著書で、親が意図して頑張らないと海外に住む子供が自動的にバイリンガルになるわけじゃないよ!とわかりやすく教えてくれてます。


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我が家のハーフちゃんのバイリンガル状況は?

私はイタリア在住で、娘たちは日本人国籍とイタリア人国籍を持つハーフちゃんです。

1歳児はまだ宇宙語メインなので置いといて、4歳児のコロコロちゃんの状況をお伝えします。

イタリア語は、年相応か年齢+数歳って言われてます。

おしゃべりなおませさんなんです(笑)

日本語は、リスニングは、ほぼ年相応に理解してるっぽいですが、スピーキングは年齢-1歳くらいです。

イタリアに住んでいて、イタリア人の祖父母と同居、ほぼ全員イタリア人の保育園に通っているので一日の90%以上はイタリア語での会話です。

日本語は基本的にはママとだけの会話の時と、パパとちょっと遊び感覚。

日本語の絵本は生まれた時から読み聞かせていて、歌い聞かせも日常的にやっています。

Youtubeとかジブリ映画なんかは日本語で見せたり、SkypeやLINEで日本の祖父母やいとこと話したりたまにします。

でも使う機会が圧倒的に少ないので、知識はあるけど、筋力と経験がなくてうまく自転車乗れない人みたいな感じです。

 

周りに日本人いないの?

日本人の知人がたまに会える距離にできましたが、日伊ハーフちゃん同士の会話はイタリア語で、ほとんど日本語を話しません。

お互い一番使いやすい言語がイタリア語だから、わざわざ日本語に切り替える必要がないんですね。

因みにこちらのご家庭ではパパが我が家のパパより日本語ペラペラなんですが、子供は保育園など一日のほとんどをイタリア語で過ごすし、ママがイタリア語完璧なんで、夫婦の会話もイタリア語になりがちなんだそうです。

意外と我が家と同じ。

日本人ハーフ同士の会話もイタリア語となると、ロックダウン中に日本人ママの私と24時間3か月間過ごして、日本語力アップした娘も、これからその維持が課題です…。

 

バイリンガルより3言語以上のマルチリンガルってもっと大変?

実は、我が家の環境は3言語が日常の中にあるんです。

イタリア語、日本語、ピエモンテ語。

ピエモンテ語は、イタリア語の方言と認識されてますが、イタリア語と単語も文法も発音も違って、EUでも1つの言語として認識されています。

イタリア語で日常生活支障なくできる私も全くわかりません!

一緒に住んでるコロコロちゃんのイタリア人祖父母のオリジナル言語はピエモンテ語。

普段は家庭内では意識してイタリア語を使ってくれますが、祖父母同士や地元の人と話す時はピエモンテ語。

彼らにとってイタリア語は、学校で学んだ第二言語なので、イタリア人ですが、イタリア語を間違うこともよくあります。

コロコロちゃんはピエモンテ語に触れる機会が少ないので、ピエモンテ語の理解は日本語以下です。

因みに保育園の5歳からこの地域ではフランス語のレッスンがあります。

ピエモンテはフランスと近く、フランス語を話せる人が意外と多く、フランス人もよく見かけます。

Youtubeやディズニーの影響で英語の音が気に入ったようで、最近は英語に関心があるみたいです。

インターネットの普及や、グローバルな人の交流が当たり前になった現在、子供たちにとって複数言語の存在を知って、興味を持ち、何かしらの切り口から学ぶことは自然な流れみたいです。

私たち大人が思っているほど、マルチリンガルって大変じゃないのかもしれないですね。

複数言語を学ぶことを「勉強」と思うと、たぶん大変になっちゃうんだと思います。

 

まとめ

この記事では、日本人ハーフのバイリンガルの割合と母国語しか話せない人が多い理由を検証してきました。

両親の言語だけでなく周りの環境にも左右されてしまうため、ネイティブレベルで両言語を話せるバイリンガルになるのはなかなか難しいようです。

ある程度の年齢からは本人の興味・やる気次第になってしまうところがありますが、吸収力の高い子供のうちに、遊びながらたくさんの語彙を習得していってほしいですね。

また、日本在住の場合はいまだにハーフ=バイリンガルというステレオタイプや憧れがあるので、母国語しか話せないと言うと「ハーフなのに?」と思われがちです。

実際は、ハーフだからと自動的にバイリンガルになるということはありません。

むしろバイリンガルというスペックを備えているハーフの子供は、親子ともに努力した結果なんです。

日本人ハーフで日本語ともう1言語話せるバイリンガルである割合は、数値で確認できませんでしたが、それほど多くないのかもしれません。