「新しいことにチャレンジするときは、いつも自分に言い聞かせてる。『失敗を恐れるな!』」と言ったのは、日本サッカー代表の本田圭佑選手。
I always said to myself when I try new challenge.
“Don’t be afraid of failure “
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年8月15日
盛り上がったロシアのワールドカップが終わって、日本もイタリアも夏休みが本格化しているところ、背筋をピッと正されたような刺激を受けたのが、本田選手の言葉でした。
★オーストラリアリーグで現役続行★
「豪移籍確実で現役続行 本田の視線の先は東京五輪出場か」YahooJapanニュース(2018年8月1日)
本田選手の新しいチャレンジとは、オーストラリアAリーグでの現役続行です!
海外で活躍する日本人は、沢山いますが、本田選手は日本での活躍をバネにして、ヨーロッパ、南アメリカ、そして今度はオーストラリアと、場所をどこに変えてもチャレンジし続ける強靭なハートの持ち主です。
海外で活躍し続けられる秘訣は?
秘訣はシンプル。しっかりとトレーニングを積むこと。翌日のハードなトレーニングのために食事を取り、休養すること。このサイクルを続けることで、僕はここまでいくつかの実績を残してきました。今後も、ここ(オーストラリア)でも同じことをやるだけ、だと思っています。
なんてシンプルで強いメッセージ!それだけ?と思った人は、この言葉の重みも深みも分かっていないかもしれませんよ!そんな方にこそぜひ最後まで読んで頂きたい!
「新しいことにチャレンジするときは、いつも自分に言い聞かせてる。『失敗を恐れるな!』」
常にチャレンジを続ける本田選手の、オーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーで現役選手を続ける背景や、現役続行を決断するまでの様々な葛藤、同時に取り組んでいるいくつかのチャレンジがあることを、あなたはご存知ですか?
8月15日にオーストラリアのメルボルンで行われた、メルボルン・ヴィクトリーの入団会見では、本田選手が自分の言葉で、英語での質問には英語で!日本語での質問には日本語で、わかりやすくはっきり説明しています!
会見を見ている私たちに勇気や希望を与えてくれる素晴らしい会見だったので、必見ポイントをピックアップしてご紹介します!また本田選手がメルボルン・ヴィクトリーでの現役続行のチャレンジをする背景で、同時進行でどんなことが繰り広げられているのかも、詳しくご紹介します!
本田選手について理解を深めた上で、ぜひ会見動画をあなたの目でご覧ください!あなたの人生で何かが変わるかもしれませんよ?!
Contents
オーストラリアリーグで現役続行
Welcome to Melbourne, @kskgroup2017! ようこそメルボルンへ、ケイスケ。 Details: https://t.co/fPseKvikMG #MVFC #OurVictory pic.twitter.com/vVPCfyMw2C
— Melbourne Victory (@gomvfc) 2018年8月6日
サッカー選手本田圭介は復活を遂げます!!!今度は舞台をオーストラリアに移して!
本田選手は、言葉を大切にしている人です。だから、適当な発言を無責任にするような人ではありません。
そんな本田選手が、ワールドカップでのトーナメント初戦敗退を「現実」と受け入れ、「次のワールドカップは考えられない」と発言し、たからには、本田選手の引退はほぼ確実だと思った人も多いと思います。
実際に本田選手自身も「引退」を本気で考えたそうです。
ロシアワールドカップ直後の本田選手
ロシアワールドカップで、日本代表(世界ランキング44位)は、ポーランド(世界ランキング6位)コロンビア(世界ランキング13位)、セネガル(世界ランキング32位)とのリーグ戦を2勝で突破し、ベスト16に進出!
トーナメント戦初戦では、世界ランキング5位のベルギーと対戦して、2点を先取したものの逆転されて初戦敗退となった。結果は負けてしまったけど、最後の最後まで誰もが興奮するすごくいい試合でした。世界大会のベスト16ってすごいことです!!!
でも、「ワールドカップ優勝」を本気で目指す、強い気持ちをずっと持ってきた本田選手ですから、素直にスゴイ!頑張ったよ!という言葉を受け入れらるわけがなく…。ベルギー戦終了直後のインタビューでは、「これが現実」と一言。4年後のカタール大会については「考えられない」と名言。
僕自身にとって、ワールドカップはこれが最後になる。4年後はちょっと考えられないですね。自分のためだけのワールドカップにするなら出れる可能性はあるんですけど(笑)。そういうことじゃないと思っているので。やっぱり日本代表が大きく前に進んでいかないといけないです」
自身の今後については
「ちょっと整理したいです。次のワールドカップに出ないなっていうのはここで言ってもいいくらいはっきりしてるかなと思います。
でも、じゃあ自分が現役をどう続けていくのかとか、サッカーに今後どう携わっていくのかっていう、そこは整理したいです。ここで中途半端に発言できないかなと思います」
と述べるにとどまった。
ーサッカーキング「本田圭佑、W杯は「これが最後」…4年後は「ちょっと考えられない」」2018年7月3日
本田選手にとって、ワールドカップは子供の頃からの彼のサッカー人生の全てが詰まった目標だったようです。
「究極論、プロになるのもヨーロッパで活躍するのも、僕はワールドカップのためにやってきたんです。このために、本当に僕は、ワールドカップのためにやってきたんですよ」
ーサッカーキング「本田圭佑、W杯は「これが最後」…4年後は「ちょっと考えられない」」2018年7月3日
”次のワールドカップは考えられない”ということは、本田選手のサッカーを続ける意味が失われると言っても過言でないほどのことですよね。
本田選手のこの発言に、本田選手のファンを含め、日本中の人の心がざわついたのではないでしょうか?
もう本田選手がサッカーをプレーする姿が見られないなんて、悲しすぎるっ!!!
引退を考えた本田選手を現役に引き戻したのはケヴィン監督
8月15日に現地オーストラリアのメルボルン市で行われた入団会見では、本田選手の「現役引退」の考えを、メルボルン・ヴィクトリーの指揮官、ケヴィン・マスカット監督が変えたと語っています。
本田選手の現役続行の鍵となった、ケヴィン監督に共感したところを会見では3つ挙げています。
・ケヴィン監督の人を判断する基準
・ケヴィン監督の野心家なところに
・本田選手と一緒に掴みたい成功
本田選手は、これら3つのケヴィン監督との共感ポイントが、本田選手が目指すものに刺激を与え、本田選手を奮い立たせたと感じたそうで、
僕の目指すものとインスパイアしたのかもしれないですね。
と語っています。
8月15日から正式にメルボルン・ヴィクトリーの選手となった本田選手。今後については、
ファンとサポーターとチームメイト、このクラブに関わる全ての人のためにいいプレーをしたい
この誠実さはいつも一貫した強い意志を持つ本田選手らしいですね。
本田選手の契約がすごい!気になる年棒は破格!
実際、本田選手はこのメルボルン・ヴィクトリーで、いいプレーを見せて最高のパフォーマンスを発揮する必要があります。なぜなら本田選手の契約は超特別なんです。
「クラブ史上最大の契約」と言われる本田選手との契約は
契約期間:10ヶ月
年棒:360万ドル(日本円で約3億9600万円)
マーキープレーヤーとしての特別契約
金額に期待が表れた。
Aリーグは規定でサラリーキャップ制を導入しており、昨季は1チーム(20〜26人)総年俸は293万豪ドル(約2億4000万円)以下に制限されていた。
ただし、各クラブは年俸制限のない「マーキープレーヤー」(看板選手)を2人獲得することが可能で、本田はこの特別枠となる。
スポニチ「本田 メルボルンV決定!デルピエロ倍額以上の“VIP”契約」2018年8月7日
本田選手の活躍に期待が高まるAリーグは10月開幕
メルボルン・ヴィクトリアの所属するAリーグは、10月19日に開幕し、2019年5月中旬に閉幕を予定しています。
本田選手の所属するメルボルン・ヴィクトリアの初戦は、開幕の翌日、10月20日。初戦の相手はメルボルン・シティFC。10月20日には、本田選手のオーストラリアデビュープレーを見ることができるかもしれません!
日本代表からの引退を発表している本田選手ですが、次のようにメルボルン・ヴィクトリアでの選手としての意気込みを語っています。
新しい挑戦が本当に好きだ。可能な限り早くプレーできることを楽しみにしている
もう代表ではプレーしないが、クラブで勝ちたい。それが目標だ
同時進行中の2大プロジェクトが半端ない!
本田圭佑選手が半端なくすごいのは、オーストラリアでのプロサッカー選手というチャレンジと並行して2つの超ビッグプロジェクトを同時進行していることです!
いくら「新しい挑戦が本当に好きだ」と公言するストイックな本田選手でも、凄すぎる2つがこちら
★カンボジアでナショナルチームの”実質”代表監督就任
「本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に! 選手との“二足のわらじ”へ」(2018年8月12日)
★アメリカで社会問題に特化した投資ファンド創設
「本田圭佑、ウィル・スミスと共同で投資ファンド設立へ」(2018年7月19日)
カンボジア”実質”代表監督就任
本田選手は2008年から10年間、日本代表選手として常にワールドカップ優勝を目指してチームを引っ張って来ました。2018年の本田選手にとっては選手として参加する最後のワールドカップ、ロシア大会では、日本は初のベスト8ならずで残念な結果となってしまいましたが、格上のベルギー相手に奮闘しました。
そんな本田選手が日本代表選手引退を表明すると、日本代表の監督になるのでは?と噂になりましたが、それについては本人もお茶目に否定。
次の日本代表監督?
僕はまだ次の仕事を決めてないですよ。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年7月14日
ところがまさかの、カンボジア代表”実質”監督に就任を発表しました!
I’m in Cambodia. Cambodia is one of a great country in Asia. I will visit local places. pic.twitter.com/ZR8FILyjxn
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年8月12日
なんとオーストラリアのAリーグで現役選手として、メルボルン・ヴィクトリーでプレーしながらも、カンボジア代表チーム(ナショナルチームですよ!)の実質代表監督(ゼネラルマネージャー:GM)に就任したのです!
本田は指導者ライセンスを有していない。
そのため、個人でアシスタント契約し、アルゼンチン協会が発行するライセンスを持つフェリックス氏(30)が監督として登録。
本田は主にテレビ会議などでチームを編成し、ベンチで指揮を執るという。
報酬は「移動費をみていただくだけ」と本田。2年契約が延長される可能性もあるという。
スポーツ報知「本田圭佑、カンボジア代表GM就任 実質的な監督 選手兼任も「クラブも理解」」2018年8月13日
監督と現役選手を兼任なんてできるの?!と衝撃でしたが、実は、同じチームで現役選手と監督を兼任した人は、実はサッカーの歴史の中では意外といるそうです。(具体的な人数確認できず申し訳ないです。)
でも、一国の代表チームの監督と現役選手を兼任というのは超レア!!!
過去には、ニュージーランド代表のケン・アームストロング、リベリア代表のジョージ・ウェアという2名の偉大な選手&監督が存在したようです。詳しく知りたい肩はこちらをどうぞ
Skypeなどのテレビ会議を活用した遠隔からの指導とは、超革新的です!
本田選手が選手として所属し、最優先するのは、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーで結果を出すこと!
カンボジア代表監督としての本田圭佑は、オーストラリアとカンボジアを、インターネットで繋いで、遠隔地から現地カンボジア代表選手の指導を行うことになります!
「こういう形の契約は世界のどこを見ても初めてだと思う」
スポーツ報知「本田圭佑、カンボジア代表GM就任 実質的な監督 選手兼任も「クラブも理解」」2018年8月13日
「普通ではないやり方を受け入れたことに感謝しています」
SoccerKing「本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に! 選手との“二足のわらじ”へ」2018年8月12日
本田選手自身もこのように語っており、オーストラリアAリーグでの現役サッカー選手とカンボジア代表監督への同時チャレンジに意欲を燃やしています。
本田選手はリアリスティックな人なので、カンボジア代表監督として、具体的な使命(ミッション)を2つ掲げています。
カンボジア代表監督としての本田選手の2つのミッション
ミッション1 カンボジアのサッカースタイルを確立すること
ミッション2 カンボジアのサッカー以外の魅力を世界にアピールすること
ミッション1 カンボジアのサッカースタイルを確立すること
カンボジアサッカー連盟、各チーム、育成年代のすべてが同じサッカースタイルをつくること。つまり、カンボジアのサッカーのスタイルを確立すること。それがミッションのひとつです。
これは日本でもすごく苦労していることです。
目指すものがバラバラだと、みんなが違う方向に向かって、強いサッカーチームができあがりません。
サッカーというのは今日、明日では強くならないので、しっかり目標を掲げ、そこにみんなが我慢しながら一緒になって進んでいくことを今回のミッションのひとつとして掲げます
SoccerKing「本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に! 選手との“二足のわらじ”へ」2018年8月12日
本田選手は、カンボジアサッカーを良くするために、具体的には、ボールポゼッションとディフェンスのハイプレスを高める、ことをすでに考えていると語っています!
ボールポゼッションとは、自分のチームがボールを持っている状態のこと。ポゼッションは、日本語では「ボール保持率」と訳されます。
ディフェンスは守りのことですね。
ハイプレスとは、前線から積極的に相手のボールを奪いにいく戦い方。
つまり、本田選手がカンボジアサッカーを良くするために、注目しているのは、ディフェンスはフォワードなどの攻撃メンバーも積極的にボールを奪いにいくディフェンスに参加させることで、ボールの保持率をあげて、相手の攻撃チャンスを減らして、自分たちの攻撃チャンスを増やすこと!ということのようです。
カンボジアのサッカー選手の特徴が日本と似ているため、これは高められると自信を持っているようです。
また、カンボジアの選手について、若くて素晴らしい選手がたくさんいる、まだまだ成長しないといけない、と本田選手は、語っています。
世界トップクラスの選手と一緒にプレーしてきた本田選手だからこそ、目指すレベルは高いのでしょう!「このくらいになればいいか!」と最初から妥協した目標を立てているとは思えません!
ミッション2 カンボジアのサッカー以外の魅力を世界にアピールすること
サッカーを強くするだけではなく、サッカー以外のカンボジアの素晴らしいところを世界に伝えていくことも私の使命だと思っています。
何度もカンボジアに足を運んでいて、カンボジアの素晴らしいところをいくつも目にしてきました。
文化、世界遺産、農業、そういったところを世界にアピールをしてくつもりでいます。
さらに、一番の特徴であるカンボジア人のまじめなところ。日本人と共通する部分でもあると思うが、そこをアピールしていきたい。
SoccerKing「本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に! 選手との“二足のわらじ”へ」2018年8月12日
いつもドーンとカッコイイ明言を発する本田選手ですが、カンボジア代表監督就任における最高の名言はこちらです!
「日本人である私がここに来て、カンボジアのサッカースタイルを作る。カンボジアの魅力を世界に伝える。これは非常に大きな意味があると思っています。
国と国がいい関係をつくりあげる。また、第三国にまでいい影響が広がると私は確信しています」
スポーツ報知「本田圭佑、カンボジア代表GM就任 実質的な監督 選手兼任も「クラブも理解」」2018年8月13日
オリンピックは平和の祭典。スポーツは世界平和を担う可能性がある素晴らしいアクティビティーです!
日本人である本田選手が、カンボジアの国を代表するチームの監督として、カンボジアサッカーをより良くするために尽力することが、世界平和のモデルの一つになることを期待します!
本田選手カンボジア代表監督就任後の初戦は、9月10日にカンボジアのプノンペンで行われる、マレーシアとの親善試合です。
次回のワールドカップ、2022年のカタール大会では、カンボジア代表が、アジア予選で日本代表と対戦する可能性だってありますよ!私たち日本人としては、どっちを応援したものか、複雑な心境になりますが、いや、ここはやはり日本戦では断然日本応援です!でも、カンボジア代表がどう活躍するのかは、今から楽しみですね!
アメリカで社会問題に特化した投資ファンド創設
最後に残した本田選手の7月の衝撃ニュースは、こちらでした!
困難に向かって新しい挑戦をします。
アメリカにのみ投資していきます。https://t.co/9wtykygaWT
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年7月18日
あの!ハリウッドスター、ウィル・スミスと一緒に、アメリカで、110億円規模のファンドを設立!
ファンドの名前はThe Dreamers Fund(ザ・ドリーマーズ・ファンド)。ベンチャーファンドです。
アメリカの社会問題を解決するための起業して間もない「スタートアップ」と呼ばれるステージにある企業に対して投資をしていく予定です。
投資家本田圭佑が生まれたきっかけは、やっぱりサッカー
本田選手は、KSK Angel Fundという個人のエンジェル投資を2016年から行なっています。
2016年に受賞したファーストペンギンアワード(世界で活躍する日本人で、後進の育成にも力を注いでいる素晴らしい人を表彰する賞)の副賞として得た5000万円を元手に、次世代をより良い世界するために、世界の困難な問題の解決にチャレンジする起業して間もない企業に投資する、個人ファンドを設立しました。これまでに、Aerial Lab Industries、HRBrain、Oh My Glasses、Life is Tech!などに投資しています。
KSK Angel Fundは、「次世代をより良い世界にしたい」という本田選手の ”強い想い”から生まれ た、本田選手の個人ファンドです。
ゴールは世界から経済的貧困をなくし、誰もが教育を受けられ自らの努力でチャンスを極めて平等に得られる世界を作ること。そのより良い世界というのは人が作り、新しいアイデアから全てが始まります。その為に我々は0から1に挑戦するゲームチェンジャー(起業家)に積極的に出資していき、彼らと共に未だ人類が成し遂げられていない世界のあらゆる困難な問題の解決に挑戦していきます。
ー本田圭佑 (KSK Angel Fund公式サイトより)
チームメイトの驚きの行動にショック!
本田選手が投資を始めるきっかけは、約10年前、本田選手がオランダのエールディヴィジリーグでプレーしていた頃、給料の半分以上を母国(アフリカや南米)に仕送りしているチームメイトがいて、衝撃を受けたこと、と本田選手本人が語っています。母国に給料の半分以上を仕送りしているチームメイトは、若干20代と当時の本田選手と同世代。
それが自分を見直すきっかけになり、恵まれない境遇にある人に、本田選手自身がサッカーのプレーで夢や希望、興奮や喜びを与えること以外に、もっと具体的にできることは何かないのか、と考え始めます。
見せるだけでなく、直接伝える!
考え抜いた本田選手が2012年に、サッカー選手として得たお金と自らの貴重な時間やエネルギーを投資して始めたのが、SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLです。
SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLは、「世界の子供達にサッカーを通じて”夢を持つ大切さを伝えたい”」という理念でつくった、サッカースクールで、現在までに世界6カ国に80校を展開しています。
このサッカースクールが目指すのは、「自分で判断し、決断できる」力を育むこと。多くの情報から本当に必要な情報を選択すること、自分の力で情報を判断し、どれを選ぶか、何を実行するのか、決断すること、これはこれからの社会を生き抜いて行く中でとても重要な能力ですね。
小さな頃から夢を追いかけて、世界で活躍しチャレンジし続ける本田選手の魂を世界中の子供達に伝える、まさに夢のあるプロジェクトです。
チームメイトの驚きの行動にショック!
サッカー選手として世界で活躍し続けながら、サッカーを通じて、未来を担う「自分で判断し、決断できる」力を持った子供たちを育てるために尽力する本田選手の功績が認められ、本田選手は、2016年にファーストペンギンアワードを受賞します。
世界の舞台で活躍する日本人として表彰!
ファーストペンギンアワードは、世界で活躍する日本人で、後進の育成にも力を注いでいる素晴らしい人を表彰する賞で、2016年が第一回目。本田選手は最初のファーストペンギンアワード受賞者です。ちなみに2017年の受賞者は、坂本龍一さんです。
サッカーが好きな子供が好きなサッカーができるくらい世界を良くしたい!
本田選手が、世界を良くするために、本格的な「投資」を始めた理由をこのように語っています。
ずっと抱えていた悩みがありました。途上国では多くの子どもがサッカーをする余裕さえなく、10歳にも満たない子どもが親の仕事を手伝っているという現実がある。
それで、次はサッカーではなく、世界の経済について考えるようになりました。
今の自分にできることは何か?そこで出した答えがエンジェル投資でした。
世界の経済について同じような想いとビジョンを持った起業家に投資をすることで、5年後、10年後に世界で新しい雇用を創出し、生活に必要なあらゆるモノが安価で手に入る世の中が来れば、今よりも随分とマシな世界になる。
そしたら、子ども達も好きなサッカーをやれるようになる。というのが、僕がエンジェル投資を始めることになった理由です。
ー日経ビジネスONLINE「本田圭佑氏「投資がリスクという感覚さえない」」2018年3月22日
やっぱりサッカーが大好きな本田選手。だからサッカーが好きな子供たちが、好きなサッカーを好きなだけできる世界を作りたい。そのために何ができるのかを考え抜いて、生まれたのが投資家本田圭佑なんです。
ターゲットを絞って同じゴールを目指すパートナーとチームでチャレンジ
投資家本田圭佑が次にチャレンジするのが、メン・イン・ブラックや、幸せの力などで有名なハリウッド俳優ウィル・スミス氏とのベンチャーファンド「Dreamers Fund(ドリーマーズ・ファンド)」の設立。
KSK Angel Fundよりもターゲットは絞って「アメリカの社会問題に取り組むスタートアップ企業(起業から間もない企業)のプロジェクト」に投資をしていくそうです。
サッカー選手×ハリウッド俳優という専門職で輝かしい功績を残す二人ですが、投資先はスポーツや芸能関連に絞らないとされています。
なぜ今アメリカを投資先に決めたのか。
なぜ日本で資金調達して、アメリカに投資するというビジネスモデルなのか。
ウィル・スミスと本田選手が描く未来とはどういったものなのか。
色々気になることは増える一方ですが、それらの答えを探しながら、今後のDremers Fundの今後、ウィル・スミス&本田選手の動向に注目して行きたいと思います。
背景を理解した上で、絶対見るべき! メルボルン・ビクトリー入団記者会見動画!
子供の頃から「ワールドカップで優勝する子を」を夢見て、日本で世界でサッカーに打ち込んできた本田選手が、ベストを尽くしたけどベスト16で終わった、2018年ワールドカップロシア大会。
32歳という年齢からも、選手キャリア引退を考えた本田圭佑選手でしたが、その苦悩を乗り越えて、新たな気持ちで新たなチャレンジを決めた、メルボルン・ヴィクトリー入団会見の様子はこちらの動画をご覧ください!
サッカー選手としての本田圭佑、サッカーカンボジア代表”実質”監督しての本田圭佑、サッカー好きな子供たちがサッカーをできるくらい世界を良くすることを目指す投資家本田圭佑、大きな3つのチャレンジに同時に挑む本田選手の背景を知って、動画を見ると、ひとつひとつの言葉の深みが心に響きます!
本田選手の強い信念がしっかり伝わる、ゆっくりと、確実に言葉を選んで丁寧に話をする姿が印象的な、入団会見動画、ぜひ見てくださいね!
メルボルン・ビクトリー
オーストラリアの強豪チーム。
オーストラリア南東部で沿岸部の大都市メルボルンがホームタウン。
Aリーグができた2005年にチーム創設。リーグ戦1位経験3回。プレーオフでの優勝4回。
2017年10月〜2018年5月の前シーズンのリーグ戦の結果は10チーム中4位。プレーオフでは優勝。
監督はケヴィン・マスコット。本田選手に現役引退を考え直させたキーパーソン。現役時代には、オーストラリア代表選手としても活躍した。
メルボルン・ビクトリーの公式HP(英語)はこちら
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