秋のイタリアは雨季です。
しとしと雨が降るイタリアの街並みはロマンチックですが、
この時期のヴェネツィアでは、幻想的な絶景「水に沈む街」を見ることができる可能性があります!
「水の都」ヴェネツィアでは、10月~3月の時期に、「Acqua alta(アクア・アルタ)」という潮位が110cm以上上昇する高潮が発生することがあります。
「アクア・アルタ」の発生する時期にヴェネツィアを訪れると、普段の美しさとはまた違った、不思議で貴重な体験ができます。
せっかくこの時期のヴェネツィアを訪問し、「アクア・アルタ」に遭遇することができたなら、
幻想的な「水に沈む都」ヴェネツィアで、不思議体験をしてみてはいかがでしょうか?
Contents
「水に沈む街」ヴェネツィアでの楽しみ方4選
長靴で街歩き
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ヴェネツィアの一番人気観光スポット、サンマルコ広場は、海抜が低いため、比較的レベルの低い高潮で浸水します。
浸水したサンマルコ広場を、観光客が長靴を履いてちゃぷちゃぷ歩く姿が見られますよ。
ヴェネツィアの人にとっては、「よくあること」ですが、多くの外国人は一生に一度くらいしかヴェネツィアを訪れることはないでしょう。そんな貴重な機会に、しかもいつでも見られるわけではない、浸水したサンマルコ広場に遭遇することは、かなりの確率!!!
あなたも子供の頃に戻ったような気持ちで、
長靴を履いて、水に沈むサンマルコ広場をちゃぷちゃぷ歩いてみてはいかがですか?
日本から長靴を持って行くなら、日本野鳥の会の折り畳みできるレインブーツがおすすめ!
小さく折り畳むことができて、とってもコンパクトに収納できるので、スーツケースで邪魔になりません!
色のバリエーションもシックな展開で、秋冬のコーディネートとも相性がいいですね。
すでにイタリア旅行中の方や、出発直前で長靴を購入する時間がない方は、長靴を現地調達することも可能です♪
長靴の形をした国、イタリアで、長靴を購入♪なんちゃって( ´艸`)
多くの観光客が購入するのが、Goldon社の使い捨てビニールブーツ。
普通に靴を履いた上に履くビニールカバーのようなブーツで、基本的には使い捨てタイプ。
1日歩き回るには問題無いようですが、2~3日使うとボロボロになるそうです。
こちらのブーツは、ヴェネツィア市内の売店、お土産屋さんで販売しています。
1足10~15ユーロが相場です。
オシャレさんは、ゴム製のレインブーツを購入するという手もあります。
イタリアらしく色とりどりのオシャレなレインブーツが沢山打っています。
ゴム製のブーツも、ヴェネツィア市内の売店やお土産屋さんなどで販売しています。
相場は1足20ユーロ~です。
先日のような高潮レベルの高い日は、ふくらはぎまでのレインブーツでは太刀打ちできないこともあります。
本気のときは、釣り用のブーツのようなこんな太ももまでカバーするブーツも売っていますが、
観光客でこのレベルのレインブーツに手を出す人はあまりいません。
それなら、我こそは!とチャレンジしたい方はお試しあれ♪
本気のレインブーツも市内の売店やお土産屋さんで販売しています。
水鏡の絶景を写真におさめる!
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まるでボリビアのウユニ塩湖のような水鏡の絶景!
いつも美しいサンマルコ広場ですが、水面に映るサンマルコ寺院は別格です!!
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夜はさらに幻想的に。ロマンティックなムードに思わずうっとりしてしまいます。
下手な言葉なんていらないですね。心ゆくまでご鑑賞くださいませ。
でもせっかくなので、写真撮影はお忘れなく!
新婚旅行や恋人とのラブラブ旅行など、カップルでアクアアルタのヴェネツィアを訪れたら、気分は最高潮まで盛り上がります!
幻想的なヴェネツィアの絶景を背景に、ちょっと大胆なキス写真をセルフィー!なんて言わずに、他の観光客に頼んで、二人の世界を存分に楽しんでください♪
ヴェネツィア×アクア・アルタで、他の観光客もテンションが上がっているところ、幸せカップルにこんな姿を見せられたら、もう写真くらい1枚でも2枚でも撮ってあげたくなりますから!ごちそうさまですw
潮位警告サイレンを生で聞く!
「アクア・アルタ」の発生により街が浸水する、というのは、危険な状況ですから、市は警報としてサイレン(アクア・アルタ警報)を鳴らします。
日本で警報のサイレンと言えば、ウ~~~~!!!!と言った音をイメージしますが、
エレガントな都ヴェネツィアでは、なんだか不思議な音がそっと響き渡る感じですね。
不思議の世界への扉が開いたことを知らせる秘密の音のような感じです♪
アクア・アルタ警報は、潮位のレベルによって4種類あります。
※街の浸水率は、ヴェネツィア市の委員会の研究により発表されているデータです。
レベル1 一音が同音で長く響く
潮位が110cm以上になったことを知らせます
街の浸水率約12%
レベル2 1音目、2音目と音が上がっていく
潮位が120cm以上になったことを知らせます
街の浸水率約28%
レベル3 1音目、2音目、3音目と段々音が上がっていく
潮位が130cm以上になったことを知らせます
街の浸水率約46%
レベル4 1音目、2音目、3音目、4音目と段々音が上がっていく
潮位が140cm以上になったことを知らせます
街の浸水率約59%
こちらの動画(この章の冒頭で紹介した動画と同じ動画です)のアクア・アルタ警報は、レベル2かと思われます。
夜明けということもあって、人気のない早朝のサンマルコ広場に響くアクア・アルタ警報は、ミステリアスな響きですね。
タイミングが合えば、ぜひ現地で生のアクア・アルタ警報の音色に耳を傾けてみてください。
もしかすると、不思議の世界に、あなたを誘う秘密の音かもしれませんよ。
浸水しても動じないバールやレストランで食事?!
アクア・アルタは珍しくないヴェネツィアの人々。
ヴェネツィアは、ヴェネト州に属するのですが、ヴェネト人は、イタリアでも陽気で明るく、おしゃべりだと有名です。私たちのイメージする「ザ・イタリア人」と言ったところでしょうか?!
うわぁ!こんなに浸水した!大変だ!
でも話題になるし、なんかテンション上がるよね!
と言った持ち前のノリの良さ×スーパーポジティブ精神のせいか、
はたまた、
仕事しないと今日の稼ぎがないじゃないっ!浸水なんかに負けてたまるか!営業さえすれば客はいる!今日も稼ぐぞ!
というガテン系な商売人魂のせいか、
水浸しどころか、じゃぶじゃぶ言わせてる店内も通常営業しております。(笑)
めったにこんなレストランで食事なんてする機会はありませんから、試してみてはいかがですか?
まぁ、衛生面を考えると、ちょっとどうかな?とチキンな私は思ってしまうのですが…。
秋~春にかけてのイタリアって寒いですしね、足元が水に浸かって冷えた状態で、美味しく食事をいただけない…方はご遠慮くださいませ。
風邪を引こうが、お腹壊そうが、自己責任となります。ご理解の上、ご利用ください。
「水に沈む街」ヴェネツィアも楽しもう♪
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旅行中の水害なんて、厄介なことですが、そこは「水の都」ヴェネツィア。
「水に沈む街」ヴェネツィアに観光客が遭遇するチャンスは、ミラクルなことです!
旅行は、安全と健康があってこそ楽しめるものですが、
事前の情報チェックや、現地での行動や注意点さえしっかり確認しておけば、
雨季のイタリア、「水に沈む街」ヴェネツィアもなかなか楽しいものですよ♪
足元だけでも水に浸かると身体全体が冷えてしまいます。
秋のイタリアは、日本では冬並みの寒さです。冬の北イタリアは、関東以北の方でない限り、凍えるような寒さです。防寒対策はしっかりしていらしてくださいね。
特にアクア・アルタの時期のヴェネツィアを訪問する場合は、厚手の靴下を替えも含めて多めに、使い捨てカイロなども忘れずに持って行くことをおすすめします。
また、濡れた衣服や靴は、早めに替えて、身体を温めて、風邪を引いたり、体調を崩したりしないように気を付けてくださいね。
体調が悪い時は、せっかくの旅行でも無理をせずに、軽めの食事を取って、早めに薬などを飲んで、体調を整えることに専念することをおすすめします。例え旅行の最終日でも、日本までの長時間フライト、体調不良の状態だと辛いですからね。
あなたのイタリア旅行が良い旅となりますように!!!
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