最近日本でも耳にするようになってきました「アペリティーボ」。
とっても雑に紹介すると、イタリア式ハッピーアワーです。
イタリアのアペリティーボは、北イタリアのトリノ発祥の習慣で、2つの目的があります。
1 仲間と楽しい時間を過ごすこと!
2 胃を刺激して、夕食を美味しく食べる準備♪としての食前酒
アペリティーボって実はイタリアでは200年以上の歴史がある習慣なんです!
Aperitivo(アペリティーボ)を、日本に直訳すると「食前酒」となるのですが、食前酒のはじまりは紀元前5世紀!
今では、アペリティーボは、イタリアでは定番の仲間とのコミュニケーションスタイル!
仕事を終えて、仲間同士が声を掛け合い、食前酒とおつまみ程度の軽食で、おしゃべりして、笑い合い、楽しい時間を過ごすのが、イタリアのアペリティーボ!
そうなんです!
アペリティーボは、仲間と一緒に楽しい時間を過ごすこと!
ただの飲み会ではありません!!!
日本の「ハッピーアワー」とは一味違う、
おしゃれなイタリアの「アペリティーボ」をご紹介します!
Contents
アペリティーボってなに?
アペリティーボは、イタリアンハッピーアワーと言われたり、食前酒そのものを指す言葉として、
日本では紹介されることが多いのですが、
Aperitivo(アペリティーボ)は、イタリアでは、
夕方、ディナーにはちょっと早い時間に仲間が集まって、食前酒とおつまみ程度の軽食で、仲間と楽しく過ごすことです。
アペリティーボのポイントは2つ。
1 仲間と楽しく過ごすこと
2 夕食を美味しく楽しむための食前酒
アペリティーボは元来、「夕食を美味しく楽しむための食前酒」として始まったのですが、
現在のイタリアでは、ディナーよりも気軽な「仲間と楽しく過ごす」習慣として定着しています。
まずは本来のアペリティーボについて、歴史を紐解いてご紹介いたしましょう。
アペリティーボの歴史 アントニオが作った食前酒?!古代ギリシャの食欲不振対策?!
アペリティーボの発祥の地は、北イタリア、ピエモンテ州の州都、トリノです。
ピエモンテ州は、グルメ大国イタリアの中でも、食の宝庫と呼ばれる、美味しいワインや食材が豊富なエリアです。
1786年にAntonio Benedetto Carpano(アントニオ・ベネデット・カルパーノ)さんが、ベルモットと呼ばれるワインとハーブ&スパイスを調合したリキュールを作り、食前酒として売り出したところ、大人気に!
1800年代には、トリノだけでなく、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ローマ、ナポリ、ジェノヴァなどイタリア主要都市に広がり、さらにはヨーロッパ全土で流行しました!
アペリティーボには、
胃腸などの消化器官を刺激して、夕食を楽しむ準備としての食前酒の意味があります。
紀元前5世紀、ギリシャの医師ヒポクラテスは、食欲不振の患者に、ワインとハーブを調合したものを「薬」として処方していたそうです。
アペリティーボの発祥の起因となった、アントニオさんのベルモットは、ワインとハーブ&スパイスを調合したリキュールで、夕食の前に食前酒として頂くことで、夕食を楽しく食べる準備になったんですね!
イタリアでは、ディナーをしようと声を掛けると声を掛けた友達が、恋人や別の友達を連れてきたりして、新しい交流の場になることもよくあります。
始めまして同士だと、会話がなかなか進まないこともありますよね。
ましてやディナーとなるとなんだか緊張しちゃう!って人もいるでしょう。
そこで、アペリティーボ!
胃腸だけでなく、場の空気もディナーの前に温めて、ディナーで会話がさらに弾むようにする効果もあるんですよ♪
アペリティーボだけでもOK これがイタリア式!
アペリティーボは、「夕食を美味しく食べるための準備」と紹介しましたが、
実は最近のイタリアでは、アペリティーボで終わり!というスタイルもよくあります!
仲間と集まってアペリティーボをしたら、
程よく満腹!もう夕食いらないや!と夕飯を軽く済ませてしまう人もいれば、
夕食は別にガッツリ食べたい派の人もいますよね。
イタリアのレストランなどのディナータイムは、21時前後、遅いんです。
アペリティーボならもっと早い時間に開始できて、ディナーより安上がりだし、夕食を軽く済ませられるとして、
アペリティーボをディナーの代わりにする人もいます!
ということで、
アペリティーボだけして解散することもあるんです!
アペリティーボしたら、みんなでディナーに行かなくちゃ!ってことはありません。
アペリティーボだけでもOK!これがイタリア式なんです♪
ハッピーアワーもう古い?!これからはアペリティーボ!
これから夏本番に向けて、職場や友人との飲み会の機会も増える頃かと思います。
お店もお客もハッピーに!という商戦略のハッピーアワーもいいですが、
仲間と楽しく過ごすことを目的とした「アペリティーボ」が日本でも注目が集まってきています!
「シャングリ・ラ ホテル 東京」に、上質なアペリティーボを楽しめるバーが誕生。ちょっとした時間を贅沢に変える、大人の特権を満喫しよう!
丸の内デートの待ち合わせに使える!食事前に楽しむカクテルが勢揃いした、いま最注目のバーはここ!https://t.co/8vZ2PnMvXo
— 東京カレンダーTokyoCalendar (@tokyo_calendar) 2018年8月28日
ミラノだけでなく、東京でもアペリティーボ pic.twitter.com/IPT3y59tAe
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2018年5月21日
ハイアットリージェンシー大阪
イタリア料理「バジリコ」では本日
2019年7月12日(金)より10月12日(土) まで屋外テラスにて
金・土曜日のみ限定でアルコールとアンティパスト(前菜)と共に
会話やレストランの雰囲気を愉しむ「アペリティーボ」を開催https://t.co/fqGaotF8y3 pic.twitter.com/dpHOwazx21
— 関西グルメガイドブック (@norimaga01) 2019年7月11日
🇮🇹7/12より🇮🇹 アンティパストとピッツアのプレートはお1人様1プレートずつ、ドリンクはフリーフローで🍷 ハイアットリージェンシー大阪 嶋田 RT; イタリアンビールやスパークリングワイン片手にオシャレな週末を「アペリティーボ」イタリアンビアテラス開催 https://t.co/6zBkeObUOD @PRTIMES_JPより
— ハイアット リージェンシー 大阪(公式) (@HyattOsaka) 2019年7月8日
日本では、アペリティーボは、
東京のシャングリ・ラ・ホテルや、大阪のハイアットリージェンシーなど
おしゃれ×高級なハッピーアワーとして、この夏じわじわ人気が出ているみたいですね♪
仲間と楽しい時間を過ごせる、アペリティーボ!ぜひ試してみて下さいね。
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