イタリアにもケチャップがある!!!「La salsa Rubra(ラ・サルサ・ルーブラ)」激うまっ!【レシピあり】

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ピザにパスタ!

赤いトマトソースをよく使っているイメージの強いグルメ大国イタリアですが、

イタリアの家庭に、基本的には「ケチャップ」はありません。

 

「ケチャップ」は、味音痴のアメリカ人が作ったB級ソースだとイタリア人は思っているのだそう。

だから、フライドポテトやホットドッグなど、アメリカ料理に添えられているケチャップはOK。

 

しかも嫌いじゃないどころか、割と好き♡( ´艸`)

ドイツ式ホットドックにも、ケチャップたっぷりのせるイタリア人。

美味しいですしね。(笑)

 

でもイタリア料理の代表、スパゲッティにケチャップはNG!!!

これはかなり有名な話。

 

トマトベースのパスタソースはOKだけど、お手軽にケチャップベースのナポリタンはNG!

イタリア料理が汚されてる感じがして、どうしても耐えられない!

と仲の良しのイタリア人のおじさんもコメント。

どんなプライドなんだ?!(笑)

 

イタリア在住の日本人女性の方のこんなコメントも!

ナポリタンを作ってみたくなったけど、我が家には(大抵のイタリアの家庭には)ケチャップはない

そして(ナポリタン)を作ったら、めっちゃ怒られるのは簡単に想像できるのでした...。

食に保守的で、特にイタリア料理に対して高いプライドを持つイタリア人ですが、

 

「美味しいものは幸せだ!」精神を持っている人種であるのもの事実。

 

「美味しいは平和を創る!」

というのは、よく行くバールの常連のおじさんの名言です。(笑)

 

ナポリタンNGのイタリア人に、ジャパニーズイタリアンの代表「ナポリタン」を食べさせてみた!という実話があります。

2012年に日本のスパゲッティ・ナポリタンを、ナポリのイタリア人に味わってもらうイベントが開かれ、

当時のナポリ市長もわざわざ会場に足を運んで、スパゲッティ・ナポリタンを食べて、

「Buono!(美味しい)」ってコメントしたそうです。

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イタリア人にとって、スパゲッティ×ケチャップのスパゲッティ・ナポリタンの印象が悪いのは、

カルフォルニアロールは寿司じゃない!って言うのと同じような感じなんでしょうね。

 

私、個人的にはカリフォルニアロールも美味しいし、ありですが、

新スタイルの寿司であって、厳密には寿司じゃないかな...

と思ってます。(笑)

ほらね…食へのこだわりって意外とどこの国の人もある程度は持ってるものです。

Contents

イタリアのケチャップ「La salsa rubra(ラ・サルサ・ルーブラ)」

さて、前置きが長くなりましたが、

実は、イタリアにもケチャップがあるんです!!!

 

イタリアのケチャップは「La salsa rubra(ラ・サルサ・ルーブラ)」と言って、

トマトベースの赤いソースで、ほぼケチャップです。

イタリアのケチャップ「ルーブラ」の歴史

ルーブラは、正式には「La salsa rubra」です。

イタリアの台所と言われる、北イタリアのピエモンテでは一般的で、大抵の家庭に自家製のルーブラがあります。

 

ルーブラは、ピエモンテの伝統的なソースのひとつで、1700年代後半に発行されたピエモンテ料理の最も有名な料理本にも登場しています。

 

ルーブラは一般的には家庭で手作りされるソースですが、1800年代にはイタリアの大手食品メーカーCirio(シリオ)の工場で作られるようになりました。

1932年、ブラケチャップソースという商品名だったものを、イタリア語の名前に改名しました。

その時採用された新しい商品名が、「ルーブラ」。

ケチャップそっくりのピエモンテの伝統的なソース「ルーブラ」から取ったもの。

しかも、「ルーブラ」はラテン語で「赤」って意味で古風×おしゃれじゃん!と採用されたそうです。

 

つまり「ケチャップ」と「ルーブラ」は、厳密には、似て非なるものではあるのですが、

「ルーブラ」はほぼケチャップ、イタリアン・ケチャップです。(笑)

 

イタリアのケチャップ「ルーブラ」は、市販のものもあるのですが、

ピエモンテはイタリアの台所と言われる、グルメな地域。

多くの家庭で、今もルーブラは手作りされています。

 

人参、セロリ、パプリカ、玉ねぎなどの野菜も入れて作るルーブラが主流ですが、

我が家のルーブラはシンプルで、トマト、塩、砂糖、酢、クローブ、唐辛子だけで作ります。

 

我が家のレシピでは、唐辛子はほんの少し風味付け程度にしか入れないので、子供も美味しく食べられます。

ピエモンテの人は、辛いなどの強い刺激が苦手な人が多いので、中部、南イタリアのように唐辛子を多く使った辛い料理はあまりありません。ルーブラも少しの唐辛子とクローブなどのハーブを入れますが、あくまでも少量。

野菜や山菜、肉、チーズなどの新鮮な食材が豊富なピエモンテ州の料理は、素材の味を最大限に引き出すことが重要視されます。

強い辛さや多すぎる香辛料が素材の味より主張し過ぎるのを嫌うのだ、とピエモンテのあるコックさんが言ってました。

なるほどね。

イタリアンケチャップの作り方

基本的にイタリアの家庭では、美味しい完熟トマトが手に入る時期に大量に1年分作ります。

日本の一般家庭用の分量&作り方に一部アレンジしたものを紹介します♪

●材料

完熟トマト 1kg …トマト5個くらい
唐辛子 少々 …パウダーでもOK
クローブ 半個~1個
白ワインビネガー 大さじ2強
大さじ1&小さじ2
砂糖 大さじ5

 

唐辛子やクローブは好みで少し増やしてもOKです。

我が家は甘口、マイルドなテイスト好みなので上記の分量。

クローブは、おしゃれなミルクティー「チャイ」の香りづけに使ったり、野菜たっぷりのポトフや優しいビーフシチュー、スパイスからカレーを作ったりするのにも使えます♪

 

白ワインビネガーは、穀物酢でもOKですが、良質の白ワインビネガーは風味が違うのだそう。

アイエッタには違いがあまり分からない…( ̄▽ ̄;)

●作り方

1 トマトは適当な乱切りにして、唐辛子、クローブと一緒に鍋に入れて、被るくらいのヒタヒタのお水で、15~30分茹でる。

2 手で、トマトの皮を剥いて、種を取る。

3 フードプロセッサーかミキサーにかける。

4 鍋に3と酢、塩、砂糖を入れて、水分が飛んでトロトロになるまで煮たら、できあがり♪

 

人参、セロリ、玉ねぎ、パプリカなどの野菜を入れるレシピもあります!

イタリアンケチャップの使い方

普通のケチャップと使い方は同じです。

ハンバーグやフライドポテト、ホットドックにかけてもOK!

 

シンプルなお肉料理との相性は抜群です!

(素材の味をそのまま楽しむ文化の北イタリアでは、肉などの調理がシンプルなことが多いです。)

 

フライパンにみじん切りにしたニンニク&玉ねぎをオリーブオイルで炒めて、小さく切ったトマトとバジルの葉を一枚入れて煮詰めて作るパスタソースにちょっと味付けとして入れても美味しいです。

 

フレッシュチーズにたっぷりのイタリアンケチャップ(ルーブラ)をかけて頂くのも定番♪

日本の冷ややっこ(豆腐に醤油とちょっと薬味)と同じような位置づけ。

 

ということで、

イタリア人は「ケチャップ」を外国の調味料と位置付けており、パスタなどイタリア料理に使うことを嫌いますが、

フライドポテト、ハンバーガー、ホットドックなどの外国の料理にケチャップはOKというか大好きです!(笑)

 

イタリアにはイタリアの家庭で手作りするイタリアンケチャップ「ルーブラ」があります!

ルーブラは、フランスとの国境近くの北イタリア、ピエモンテ州を起源とするトマトソース、ほぼケチャップです。

使い方は普通のケチャップと同じ。

ルーブラは、主に肉料理やフレッシュチーズに添えて頂きます。

 

美味しいイタリアのケチャップ「ルーブラ」は、日本の一般家庭でも作ることができます!

ぜひ一度作って、いつものケチャップと食べ比べてみて下さいね♪

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