イタリア語の文法は難しい…ですか?
ひとつずつ丁寧に紐解けば、実はイタリア語の文法は、そんなに難しくない!
かもしれませんよ♪( ´艸`)
新企画【イタリア語の難しい文法をわかりやすくサクッと解説!】では、
イタリア語の文法の一番わかりやすい解説!を目指して始めました!!!
今日のテーマは
間接目的語代名詞/「mi, ti, gli, le, Le, ci, vi」
イタリア語文法学習の最初の難関!とも言われる目的語ですが、
ひとつずつ理解していくこと×フレーズ学習などで使い方を丸っと覚える!
をすると、実は大して難しくないです♪
間接目的語が難しく感じるのは、
最初に学ぶステップ「間接目的語代名詞」とごちゃごちゃになって、混乱しちゃうから。。。(;^_^A
おすすめは、
まずはしっかり直接目的語代名詞をマスターして、
次にに間接目的語代名詞をマスターする
という2段階で学習し、それぞれの要点をしっかり理解することです!
概念として、直接目的語代名詞、間接目的語代名詞をしっかりマスターできたら、
あとは使い慣れるまで、何度も例文を口にしたり、書いたりしてアウトプット練習をすることです!
球技のシュート練習的な感じですね!( ´艸`)
直接目的語代名詞を先に復習されたい方は、こちらからどうぞ!
直接目的語代名詞の理解がOKの方は、
さっそく今日の本題「間接目的語代名詞」の学習に進んでいきましょう!
今回のレッスンで説明するのは、3つのポイント!
1 間接目的語代名詞ってなに?
2 間接目的語代名詞の種類
3 間接目的語代名詞の使い方(特に文のどこに置くか!)
Contents
間接目的語代名詞をマスターするための3つのポイント
1 間接目的語代名詞ってなに?
2 間接目的語代名詞の種類
3 間接目的語代名詞の使い方(特に文のどこに置くか!)
順番に解説していきまーす!
1 間接目的語代名詞ってなに?
間接目的語代名詞について、3ステップで理解していきましょう!
間接目的語代名詞ってなに?ステップ1「代名詞」
間接目的語代名詞は、名前のとおり「代名詞」です。
何度も同じ名詞を繰り返すとうっとうしいので、スッキリさせるために、
イタリア語の自然な美しい音の響きで会話が進むようにするために( ´艸`)
個人名(マリオ、マリアとか)、
役柄の名前(父、母、子供、妻、夫、友達、彼氏、彼女とか)、
その他の固有名詞(りんご、犬、GUCCI、洋服、本、車とか)などを
「私」「君」「あなた」「彼」「彼女」「私たち」「彼ら」「それ」とかに置き換えたものです。
間接目的語代名詞ってなに?ステップ2「目的語代名詞」
しかも「目的語代名詞」なので、
「私に」「君に」「あなたに」「彼に」「彼女に」「私たちに」「彼らに」「それに」
となります。
目的語って、動詞の目的を表す言葉ですよね!
例えば、「dire(ディーレ):言う」という動詞の目的語だったら、
「Dico a Maria. :(僕は)マリアに言う」
誰に? という質問の答えにあたるのが、目的語!
マリアという名前(固有名詞)を代名詞にするなら、「君」か「彼女」ですね。
「君」か「彼女」を『目的語代名詞』にするなら、
『に』を付けて、「君に:ti」「彼女に: gli」になります。
ということで、
チャライと思われがちだけど、本気の時はちょっとシャイなイタリア人男性が、ちょっと恥ずかしそうに使うこのフレーズ!
「Ti dico solo una cosa… Ti amo. :君にたったひとつだけ言うよ…君を愛してる。」
ちょっと後半の文は遊んでしまいました!( ´艸`) すみませんwついw
「Ti dico.」の目的語語代名詞は、「Ti :君に」です!
※「Ti dico」の「Ti:君に」は、間接目的語代名詞ですが…
「Ti amo」の「Ti:君を」は、直接目的語代名詞です!
え?!(゚д゚)!とこの時点で混乱した方は、先にこちら↓をチェックしてくださいね!
間接目的語代名詞ってなに?ステップ3「間接目的語代名詞」
イタリア語の目的語には、「直接目的語」と「間接目的語」の2種類があります。
「直接目的語」は、日本語で「~を」と訳すもので、動詞にとって直接的な目的語。
「間接目的語」は、日本語で「~(人)に」と訳すもので、動詞にとって間接的な目的語。
直接目的語代名詞と間接目的語代名詞をしっかり見分けるための復習ですよっ!
直接目的語は、「動詞+目的語」だけで、意味が成り立つのが特徴!
例えば…
「カバンを買う」
と言われると、「ふーん、カバン買うんだ!」と納得しますね。
「カバンを買う」の「カバンを」は直接目的語です。
ところが…
「妻に買う」
と言われると、「え?何を?」と聞きたくなりますよね。(;’∀’)
カバン?靴?ジュエリー?花束?ケーキ?なにを買うの?
間接目的語は、「動詞+目的語」だけで、意味が完結しないのが特徴!
「妻に買う」の「妻に」は間接目的語なんです。
↑ここまでが復習! 大丈夫でしたか?( ´艸`)
さぁ!進みますよ!
そして、間接目的語代名詞が表すのは「人」だけ!
「間接目的語」は、日本語で「~(人)に」と訳すもので、動詞にとって間接的な目的語。
「モノ」は表しません!
直接目的語代名詞の「モノ」を表す「lo, la, li, le」の使い方には、ちょっと注意が必要です!
確認されたい方は、こちらをどうぞ♪
今勉強しているのは「間接目的語代名詞」なので、
間接目的語代名詞ってどんなものか、日本語で例を挙げてみますね!
★「妻に言う」の間接目的語は「妻に」→「妻に」を目的語代名詞にすると「彼女に」
「彼女に言う」の間接目的語代名詞は「彼女に」です♪
★「君に会う」の間接目的語代名詞は…「君に」
★「彼に尋ねる」の間接目的語代名詞は…「彼に」
★「私たちに話して!」の間接目的語代名詞は…「私たちに」
★「君たちに教えてあげるよ!」の間接目的語代名詞は…「君たちに」
★「彼らに贈る」の間接目的語代名詞は…「彼らに」
間接目的語代名詞は、
何度も同じ名詞を繰り返さないために
「私に」「君に」「あなたに」「彼に」「彼女に」「私たちに」「彼らに」「それに」と置き換えたもの。
イタリア語の目的語には、「直接目的語」と「間接目的語」の2種類があり、
「直接目的語」は、日本語で「~を」と訳すもので、動詞にとって直接的な目的語。
★「間接目的語」は、日本語で「~(人)に」と訳すもので、動詞にとって間接的な目的語。
間接目的語代名詞、意外と簡単でしたか?!( ´艸`)
2 間接目的語代名詞の種類
間接目的語代名詞は、7種類 (mi, ti, gli, le, Le, ci, vi)
覚えるのはこの表の7つの間接目的語代名詞。
「目的語代名詞」なので、何を言い換えているのかによって、7種類ある直接目的語代名詞を使い分ける必要があります!
イタリア語 | 日本語 | ||
mi | ミ | 私に | |
ti | ティ | 君に | |
gli | リ | 彼に | 「彼らに」「彼女らに」の 「gli」と同じなので注意! |
le | レ | 彼女に | |
Le | レ | 貴方に | |
ci | チ | 私たちに | |
vi |
ヴィ | あなたたちに | |
gli | リ | 彼らに、彼女らに |
「彼に」の「gli」 と同じなので注意! |
注意が必要なのは3点!
直接目的語代名詞の表と間接目的語代名詞の表を見比べると…
【注意1】
mi(直/私を・間/私に)
ti(直/君を・間/君に)
ci(直/私たちを・間/私たちに)
vi(直/君たちを・間/君たちに)は、同じ形!
【注意2】
彼 直/lo「彼を」・間/gli「彼に」
彼女 直/la「彼女を」・間/le「彼女に」
貴方 直/La「貴方を」・間/Le「貴方に」
彼ら 直/li「彼らを」・間/gli「彼らに」
彼女ら 直/le「彼女を」・間/gli「彼女らに」で、違う形!
間接目的語の表だけでも1つ注意が必要です!
【注意3】
「彼に」と「彼らに」「彼女らに」は、全て「gli」で同じ形!
「同じ形」ってことは、形を覚えるのは簡単だけど、
文の中で登場した時には、その目的語代名詞が指すものはなにか、しっかり見極める必要がある!ということです。
ここが目的語代名詞のちょっと難しいところ!
ですが!落ち着いて、直接目的語代名詞・間接目的語代名詞、それぞれの概念をちゃんと理解していて、
使い慣れるまで何度も練習すれば、自然に使いこなせるようになります!
安心してくださいね!
9つの間接目的語代名詞をそれぞれ文の中で使ってみますね♪
mi: 私に
Mi dai?(ミ ダイ) :(君は)私にくれる?
ti: 君に
Ti dico.(ティ ディコ) :(僕は)君に言うよ。
gli: 彼に
Gli chiedo.(リ キエド) :(私は)彼に尋ねてみるよ。
le: 彼女に
Le stai parlando?(レ スト パッランド) :(君は)彼女に話しているの?
Le: 貴方を
Le ascolto.(レ ヴェド) :(私は)貴方(の話)を聞きますよ。
ci: 私たちを
Ci racconta una storia.(チ ラッコンタ ウナ ストーリア) :私たちに1つお話をして下さい!
vi: あなたたちに
Vi insegniamo l’italiano!(ヴィ インセニアーモ イタリアーノ) :君たちにイタリア語を教えるよ!
gli: 彼らに、彼女らに
Gli regaliamo una bottiglia di vino?(リ レガリアーモ ウナ ボッティリア ディ ヴィーノ) :(私たちは)彼らに1本ワインを送ろうか?
3 直接目的語代名詞の使い方(特に文のどこに置くか!)
間接目的語代名詞(mi, ti, gli, le, Le, ci, vi)は、動詞の前に置きます!
名詞を使った文を、間接目的語代名詞を使った文に変える方法を学んで、
間接目的語代名詞の使い方を覚えましょう!
Dai un libro a Andrea? (ダイ ウン リーブロ ア アンドレーア) :アンドレアに本を1冊あげるの?
→「a Andrea」を「僕に」に変えてみます♪
Mi dai un libro?(ミ ダイ ウン リーブロ) :僕に本を1冊くれるの?
動詞の直後に置いていた「a Andrea:アンドレアに」が
「Mi:僕に」という間接目的語代名詞になったら、
動詞の直前になりました!
→「a Andrea」を「彼に」に変えてみます♪
Gli dai un libro?(リ ダイ ウン リーブロ) :彼に本を1冊あげるの?
動詞の直後に置いていた「a Andrea」が
「Gli:彼に」という間接目的語代名詞になったら、
動詞の直前になりました!
Dai a Maria? (ダイ ア マリーア) :マリアにあげる?
→「a Maria」を「彼女に」に変えてみます♪
Le dai?(リ ダイ) :彼女にあげる?
Dai a Andrea e Maria ? (ダイ ア アンドレーア エ マリーア) :アンドレアとマリアにあげる?
→「a Andrea e Maria」を「私たちに」に変えてみます♪
Ci dai?(チ ダイ) :僕らにくれるの?
→「a Andrea e Maria」を「彼らに」に変えてみます♪
Gli dai?(リ ダイ) :彼らにあげるの?
Do a Andrea e Maria. (ド ア アンドレーア エ マリーア) :(僕は)アンドレアとマリアにあげるよ
→「a Andrea e Maria」を「君たちに」に変えてみます♪
Vi do.(ヴィ ド) :(僕は)君たちにあげるよ!
まとめ
今日は、
間接目的語代名詞/「mi, ti, gli, le, Le, ci, vi」を学習しました!
間接目的語代名詞をしっかりマスターするために、以下3つのポイント
間接目的語代名詞とはなにか?、7つある種類、その使い方を学習しました。
1 間接目的語代名詞ってなに?
間接目的語代名詞は、
何度も同じ名詞を繰り返さないために
「私に」「君に」「あなたに」「彼に」「彼女に」「私たちに」「彼らに」「それに」と置き換えたもの。
イタリア語の目的語には、「直接目的語」と「間接目的語」の2種類があり、
「直接目的語」は、日本語で「~を」と訳すもので、動詞にとって直接的な目的語。
★「間接目的語」は、日本語で「~(人)に」と訳すもので、動詞にとって間接的な目的語。
2 間接目的語代名詞の種類
間接目的語代名詞は、7種類 (mi, ti, gli, le, Le, ci, vi)
3 間接目的語代名詞の使い方(特に文のどこに置くか!)
間接目的語代名詞(mi, ti, gli, le, Le, ci, vi)は、動詞の前に置きます!
上記3つのポイントをマスターしたあとは、
★何度も例文を声に出して読む
★その例文を使うシチュエーションを想像して言ってみる
★紙に書いてみる
★例文を参考に「自分のオリジナルの文」を作ってみる!
など色んな角度で練習してみるのが効果的です!
自分で作ったオリジナルの文も、声に出して読んでみたりするのがいいですよ♪
日本人×イタリア人ハーフの2歳児コロコロちゃんが
お気に入りの音楽でイタリア語を学ぶ【子供と一緒に♪歌でイタリア語】シリーズの
「Ninna Nanna, Ninna Oh」は歌っているうちにイタリア語の目的語が学べるおすすめ曲です♪
この曲で学べるのは、
直接目的語代名詞の「lo(ロ):彼を」と間接目的語代名詞の「mi(ミ):私のために」。
よかったら、合わせてチェックしてみてくださいね♪
ちょっと難しいイタリア語の目的語代名詞ですが、
シンプルな歌いやすい歌を口ずさんでるだけで、
イタリア語の文法的に正しい文の形を覚えることができておすすめです♪
ちょっとした勉強の息抜きに、こんな学習方法もありですよね!
直接目的語代名詞と間接目的語代名詞がごちゃごちゃになってしまった時、使い分けが不安になった時は、
直接目的語代名詞をもう一度復習してから、
さらにもう一度間接目的語代名詞を復習してみてください!
それぞれの概念をしっかり理解して、
使い慣れるまで例文を口にしたり、書き出したりすれば、しっかりマスターできますよ!
質問やご意見、今後の記事に対するリクエストなどありましたら、
お気軽にご連絡くださいませ♪
Twitterの質問箱からご連絡頂いても大丈夫です!!!
コメント